パリのヴァンヴ(蚤の市)で見つけた塩釉ビアカップ。
アメリカのフリーマーケットでは30年機会あるごとに探していたけど
欲しいと思っているものに出会わなかった。
まさしく塩釉そのもの。
なかなか少なくなった。
窯の温度が1200度ぐらいになったら
砕いた岩塩(砂利ほど)を窯の中に投入する。
窯のサイズによって差はある、10キロぐらいを4~5回に分けて
投入する。
塩は霧状になって窯の中に充満、器物に降り注ぐ、
と器の表面に付着し粘土の珪酸と塩のトリウムナムが結合、珪酸ナトリウムが形成され
融点が下がる。と表面が熔けてガラス化する。これが塩釉。
表面が熔けてガラス化している
ドイツで考えられた焼き方。
これは70年ほど前にフランス北にドイツから伝わった技法で焼かれたものらしい。
底にも塩釉の効果が出るように窯入れの際に
耐熱物の粒で浮かせるので底も熔ける。
アメリカやヨーロッパのアンテックショップでは見かけるけど値段が高い。
フリーマーケットで10ユーロで買えた。(2015年5月)
自作塩釉カップ